FX市場において、リスク管理はただ利益を得るよりも重要なことです。リスク管理の方法を知らなければ、FX市場においてしっかりと利益を得ることは難しいでしょう。
取引において100%の勝率を得ることは出来ません。それはFX市場が常に変動しており、非合理的なことがよくあるからです。そこで、リスク管理について習熟している必要があります。目標を定め、取引計画を策定する他に、取引の守りを固める必要があるのです。
取引にエントリーするときには必ず、その取引が決済前のどこかのタイミングで自分のポジションと反対方向に動いた時のために、どれだけ損失を許容できるかを決めなくてはなりません。
ストップロス注文とは
ストップロス注文とは、リスクエクスポージャーを管理するための注文です。ストップロス注文とは、取引の損失が事前に決めたストップロス価格の水準に達した時に、ポジションを流動化(決済)させるものです。ストップロス価格とは、その取引についての自分の分析が間違っていたと判断する価格として、事前に決定する価格のことです。
そのため、取引に入る前に、その取引でいくらまでなら損失を出せるのかを自問自答する必要があります。これがストップロスであり、pipsで測定されます。
どの通貨ペアに買い注文を入れる場合でも、ストップロスは現在の市場価格よりも下でなければなりません。しかし通貨ペアの売り注文を入れる場合、ストップロスは現在の市場価格よりも高くなります。
ストップロスの計算方法
ストップロスは、素早く簡単に計算することができます。
例えば、EUR/USDは1.2200で買いだと思ったとしましょう。テクニカル分析を通して、守りのストップロスを1.2150のサポートレベルより下に設定すると決めます。ストップレベルは、エントリー価格からストップロス価格を引いて設定することが出来ます。
この場合、ストップレベルは 50 pips(エントリー 1.2200 - ストップロス 1.2150 = 50 pips)です。この 50 pis を実際の金額に換算したものが、ストップロスが発動して注文が決済された際に失う金額です。
註* ストップロス注文の主な目的は、損失を最小限にすることです
テイクプロフィット注文とは何か?
利益が出ている注文をいつ決済するかということは、損失を出している注文をいつ決済するかと同じくらい大事なことです。これにより、長期的にどれだけの利益が出るかが決まります。
テイクプロフィット注文は、どの取引においても利益を確定させるために使います。未決済ポジションの利益が事前に設定した額に達した際に、テイクプロフィット注文により自動的に決済が行われます。
どの通貨ペアに買い注文をする場合も、ストップロスは現在の市場価格よりも低くなければなりません。しかし通貨ペアの売り注文をする場合は、ストップロスは現在の市場価格よりも高くなります。
取引のコツ: 利益目標をストップロスよりも大きくしようと考えることです。
ストップロスとテイクプロフィットの注文方法
取引プラットフォーム上で取引を行う方法は、とても分かりやすいです。取引を実行する前に、リスクを管理するためのストップロスと自動テイクプロフィットを設定する必要があるでしょう。
また、取引を実行した後でストップロスとテイクプロフィットを追加することもできます。ただ、その場合も取引前に追加する場合と同様に簡単です。
どの取引プラットフォームを使うかによって、取引の設定方法は異なります。この記事では、MetaTrader4を使ってストップロス注文とテイクプロフィット注文を設定する方法を説明します。詳細を知りたい方のために、ベストMT4ブローカーのリストと、MT4設定ガイドをご用意しています。
ストップロスとテイクプロフィットの注文方法はとてもシンプルです。MT4プラットフォームの新規注文タブを開き、ストップロスとテイクプロフィット目標の適切な価格を記入するだけです。